僕の上司は彼女です。
まぁアケミちゃんがこうなのはいつものことだ。
…って言うほど、彼女のことをよく知らない。
大体、ご飯に行くのは今日で4回目だし、その内の2回はいわゆる体の関係ってヤツだし。
そもそもお互いのことなんて、コンパの自己紹介で言ってたことぐらいしか知らない。
だけど…どうやら、あまりにもアケミちゃんのことを知らな過ぎたのがいけなかったみたいだ。
いつもと変わらないはずだった。
アケミちゃんが頼んだ料理をつまみながら、今日もこのまま彼女の家に行き、朝を迎えるだろうと思っていた俺にアケミちゃんはとんでもないことを言い出した。
「――――…はっ!?
何だって!?」