僕の上司は彼女です。
さっきまで『目が合った~♪』なんて心踊らせて喜んでたのに。
次の瞬間には、元カノの勝ち目ゼロの今カレの存在に落胆してるなんて…おかしいだろ、俺!!
何、落ち込んでんだよ!
しっかりしろ、俺!!
きっと、自分が1人で寂しいから人を…元カノを羨むんだ。
きっとそうに違いない!
…かと言って、この先出会いなんて期待できそうにない。
このままチカと社長を見る度にこんな思いするなんてまっぴらだ。
よし、出会いだ!
新しい出会いが必要だ!
頼む、鈴木!
俺を救ってくれっっ!!
懲りない俺は、藁をも掴む思いで携帯を掴み、直ぐさま鈴木に
「超ピンチッ!!
大至急コンパだ!
このままじゃ俺は………!!」
そう意味深メールを送った――――。