僕の上司は彼女です。
それに本当にみんな忙しくて、リフォーム課にはいつも人がいない。
俺が1人ポツンといる。
「展示会終わるまで我慢してくれ!すまない!!」と、橘さんから言われたし。
だからしばらくは俺の仕事は電話番が関の山だ。
特別することもないし…第一、何していいかもわからない。
ただただ……いつ電話が鳴ってもいいように、俺は電話を日長一日見つめてた。
だけどさすがにそれではまずいと思ったのだろう、翌週の水曜日に突然なり出した電話に喜々として出ると…社長からの内線だった。
相手が予想外の社長と分かり、「ひっっ!」って息を飲んでしまった。
「あ、サムライスピリッツの島崎くん??
いますぐ社長室まできて」
短く要件だけ伝えると、ガチャッと電話は切れた。