僕の上司は彼女です。
アイツも俺なんか眼中にないだろう。
俺ももうアイツのことを考えんのはやめよう。
そのためにこうやってコンパ開いてもらってんのに、楽しまないとな。
それにこんな可愛い子にも会えたんだし言う事無しだ。
そう思い、気をとり直してジャンジャン歌った。
俺が歌うその横で、やっぱり楽しそうに拍手しながら笑うマリちゃんを見て俺も楽しくなった。
そのうちお開きになり、鈴木と鈴木のツレはそれぞれ女の子をゲットしてタクシー乗り場へ消えてった。
俺と鈴木の今の会社の先輩にあたる人と、マリちゃんとマリちゃんの友達の4人は駅まで歩くことにした。
俺の隣りを歩くマリちゃんとたわいもない話をしていたら、マリちゃんは急に俺の手を引き、前を歩く2人と別方向に走り出した。