僕の上司は彼女です。

そんな店員にちょっと、カチンッ!てきたけどここでキレたら完璧八つ当たりだ。


だから会計を済まして俺も店を後にした。


真冬の寒空の下を水を滴らせながら歩く馬鹿はきっと俺ぐらいだ。


よくドラマや映画でこうゆう場面を見たことはあるけど、まさか自分がこんなドラマチックな展開に巻き込まれるとは…。


しかも、「最っっっ低!」だってよ。かなり力入ってたし。


でも公衆の面前で水をぶっかけ、罵った挙句に放置て…アケミちゃんもなかなかビッチなんじゃ…。


いやまぁ、そりゃ俺が悪いかもだけど…アケミちゃんの早とちりじゃんよ…ねぇ??


「…ふぅ。」


ため息をつけば白い息が口をついて出て、だけどすぐ空気に消えた。
< 9 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop