僕の上司は彼女です。
今から思えば、そん時が俺のモテ期だったんだろう。
あの頃は人生最大に調子に乗ってたな…。
まぁ、しかし。
浮かび上がったものが落ちるのは世の常で――――。
例にもれることなく俺も地に落ち、落ちた先には何も残っておらず。
そのまま卒業し、フラフラとワンナイト的なその場その場の付き合いを続けてきた。
でも後腐れのない女の子を選んでたし、向こうも俺との未来を見据えてホテルに入ったわけじゃないだろう。
アケミちゃんだってそうだ。
……いや、正確にはそうだと思ってた…だな。
でもマリちゃんは俺が選んできた後腐れのない子では到底なさそうだ。
それに…多分少なからず俺に好意を持ってくれてるんだろう。