僕の上司は彼女です。
闇夜に消える煙を眺めながら、今日の出来事をゆっくりふり返ってみた。
出会いを求めて行ったコンパで出会えたんだし、もしかしたら何かの縁なのかも。
案外、“いい加減身を固めなさ~い”っていうお告げなのかも!?
こんないい加減な俺でもマリちゃんとじっくりゆっくり時間を過ごしてみたら何か変わるのかもしれない。
…なんて、アレコレ上から目線で妄想が大暴走だけど、実は連絡先交換したもののかかってこないかもしれないんだし。
それはそれで大ウケだけど。
そこまで考えて、笑いが込み上げてきた。
「…ハハッ!
まぁ、なるようにしかならないか」
煙と一緒にそう吐き出すとタバコの火を消し携帯灰皿にしまうと家へとまた歩きだした――――。