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カウンターにカゴを置くと、背の高い男性が奥から急いで出てきた。

「いらっしゃいませ!」

深夜のコンビニ店員っていうのは、ちょっとさえない男性が一人で接客しているイメージが強い。

だけど、その店員さんは少し違った。

やけにさっぱりとしていて、愛想がいい。

私はそのイメージとのギャップに少し面食らった。

そして、その彼をまじまじと見てしまった。


歳は、私よりずっと若い…ハタチくらいだろうか。
大学生かもしれない。
きっと、初めてのアルバイトなんだろう。
だからこんなにも初々しいのかな…


そんなことをぼんやり考えていると、いつの間にか商品は袋詰めされており、彼は私がお金を出すのを居心地悪そうに待っていた。


「あっ…ごめんなさい、ボーッとしていて…おいくらでしたっけ」


もたつく私にも彼は嫌な顔もせず、もう一度金額を読み上げた。

そして、帰り間際には笑顔で「ありがとうございました」と声をかけてくれた。
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