風のワルツ
「…………ねぇ…許してくれるでしょ?
お母さんたちは知らないだろうけど…蓮人はもう、私の生きる理由になっちゃったんだよ?
私、何回も屋上から飛び降りようとしたの…
蓮人と初めて話したのも屋上だった………」
「………」
「お願いします。私、義理の兄とか…昔の記憶とか関係なく……今、蓮人が好きなの」
「………」
「私は何があっても…
蓮人と離れないよ………」
「…お前はもう…いつ死ぬかわからない。そして本当に危なくなったら病院でだ…
ただでさえ短い時間なのに…外で幸せな時間を過ごせるのはもっと少ない。
…あとがつらくなるぞ…」
「さっきも言ったけど…私は何があっても、蓮人を離さない。」
「………なら、私は何も言わない。」
「…ありがとう」
「…2人が出会ったのは…運命なのかもな…」