恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
その言葉で一気に我に返った。


そうだ、下にはお爺さんも、香純さんもお客さんもいるんだよ。


私、しっかりしなくちゃ。


「やっぱり、ダメ」


当麻くんが手を離したすきに、ガバッと起き上がった。


「えー、マジかよ……」


私の姿を見てガッカリする当麻くん。


「だって。こんな所じゃ……」


「大丈夫だって。誰も入って来ねーよ」


「……わかんないもん」


ボタンを止め、リボンを結び直す。


「ん。わかった。じゃ、今からラブホ行こっか」


当麻くんちょっとゴネるかなと思ってたけど、驚くほどあっさりそう言ってきた。


ラブホって……。


そんなに気軽に口に出されてもイヤなんですけど。



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