恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
でも、私はイヤだもん。


……別に私、間違ってないよね。


部屋を出ると、そこに当麻くんがいた。


「……あれ、先に下りたんじゃなかったの?」


「さや、オレちょっとカッとなった。ごめん……」


もぉ。これだから当麻くんって、かわいくて仕方がない。


怒るけど、すぐ懐いてくるんだよね。


これも、普段他の人には絶対に見せない、当麻くんの大好きな所。


「うん。いつものコトだから大丈夫!」


私が笑顔になると、当麻くんも照れくさそうにククッと笑った。


「……んだよ、いつもかぁ?」


「いつもだよー」


「たまにだ、たまに。あ、さやを好きなんは、いつもだけどな?」


そう言って、立ったままギューッと抱きしめられた。


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