恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
他のクラスは授業中で、私の走る音だけがろう下に響きわたる。


その音で、少し前を歩く当麻くんが、後ろを振り向いた。


「あれ、なにやってんの?」


さっき、不機嫌そうに教室を出て行ってた当麻くんだけど、振り返って私に見せてくれたのは、笑顔だった。


「当麻くんっ、授業は?」


「授業は?って、それオレのセリフだし。さやこそ、授業ほっぽってなにやってんの。

あ、オレが見えたから、一緒に帰りたくなった?」


当麻くん、そう言いながら、私の肩に腕をすべらせてくる。


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