恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「じゃ……じゃあね」


「おー。後で、連絡する」


当麻くんは片手をあげ、私に背を向け歩きだす。


……そうだ。鶴くんが言ってた“誕生日パーティ”のこと。


今、チラッと言っておこーか。


「当麻くんっ」


「あん?」


当麻くんは、体は前を向いたまま、顔だけチラッとこっちを向いた。


「鶴くんの誕生日、当麻くんと同じ日なんだって!」


「へぇ。……だから?」


あれ?『すげー偶然だな、オレと一緒かよ!?』って反応みせてくれるかと思ったら、全然違った。


なんか、言いにくいな。



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