恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
ヤダな。


しばらく会わない間に、当麻くんに対して敏感になっちゃったのかな。


これまで、普通に抱きしめられたり、キスもしてたのに。


「さや、上行こ」


顔を覗きこまれ、心臓の早さは更に悪化するばかり。


うっ……心臓に悪いよ。


いつもならそのまま肩を抱いてきそうなのに、


当麻くんは私に声をかけたあと、先にお店の2階にのぼってしまった。


……やっぱり、なんだかよそよそしいような。


「香純さん、ちょっと行ってきますね」


「ええ、時間気にせずゆっくりしてらっしゃい」


「ありがとうございます」


「お兄さんは、私に任せて?」


そう言ってウィンクしてくれた香純さんにお礼を言い、


急いで2階へとのぼった。


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