恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
2階にあがると、板張りの床がミシッときしむ。


真っ昼間だっていうのに、通路に窓が全くなく、頼りない電気のせいで薄暗い室内。


まっすぐにのびる通路を歩き、扉が少し開いている部屋に足を踏み入れた。


大きなソファに座り込み、当麻くんは頭を垂れて下を向いていた。


「どうしたの、頭痛?」


「……え? ……あぁ、オレ今寝てたかも」


そう言って当麻くんは、目をこすった。


鋭い目つきしてるし、ボーッと見えない当麻くん。そうとは見えなかったけど、実は寝不足だった?


「……最近、忙しそうだもんね。ちょっと寝たら?」


「んあ? いや、せっかく会えたしな。寝たらもったいねーじゃん。

……こっち来いよ」


当麻くんは、私を見て優しそうに目を細める。


私だけに向けられたその笑顔、やっぱり最高……なんて思っちゃう。


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