恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「香純さん……それは違います。当麻くんは、香純さんがそんな恩返しの仕方をしたら、もっと怒ると思う」


「……え?」


「私にいい考えがあるんで……。任せてもらえませんか?」


「なに言ってるの? さやちゃ……」


そこまで話していると、ちょうど茶髪男が2階へと上がってくる音が聞こえてきた。


……この間、当麻くんとソファに横たわって耳をすませていた時みたいに


壁から聞こえる微かな音で、早くその音をキャッチするコトができた。


「香純さん……静かにしていて下さいね。絶対に、喋らないで」


なにか言いたそうな香純さんに背を向け、


急いで床にゴロンと寝転がった。


「お~い、お前ら。1階におりるぞ。絹川が、丸腰で来たらしい」


……当麻くんが?


下に……いるの!?


香純さんと私は、無言で横たわっている。


不審に思った茶髪男が、横たわる私にまたがり、上から覗きこんできた。








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