恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
当麻くんは舌打ちすると、ダランと手を下げ、その場に座りこんだ。


「……さや、ソイツにお前の必殺技はきかねーから。余計なコトすんな」


うわ、バレてるし。


香純さんはさっき私の行動を見ていただけに、こんな状況におかれてるのに思わず吹きだしそうになっていた。


「どうする? 絹川。オレらに黙って殴られてみるのも……たまにはよくねぇか?

そしたら、こいつら3人放してやるよ」


……ホントに? 怪しいよね。


「おぅ、面白いな。たまには、打たれてみんのも悪くねーな。

なんてったってオレっち、ココ数年負け知らずですから?」


当麻くんはイヤミたっぷりに笑ってそう言うと、ますますサングラス男を煽っていた。


もう、当麻くん。こんな時でもその調子なんだから。


これじゃ余計相手を怒らせるだけだよ?


「クソッ。じゃぁ絹川は、一切手出しすんなよ」


「おう。その前に、3人共……放してもらおーか?」






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