恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
当麻くんがチラッと私たちの方を見る。


「それは、もっと後でのコトだな」


サングラス男がそう言うと、周りにいた男たちが当麻くんを一気に取り押さえた。


「クッソ、どこまで卑怯なんだよ……」


抵抗する前に、男たちが数人で当麻くんに殴りかかっていく。


「イヤ……やめて! ちょっと、離してよっ。当麻くんが……」


サングラス男を振り切ろうとすると、ニヤニヤした顔で私の頬にピタピタと冷たいナイフをあてる。


「……絹川のオンナって、もしかしてお前か?」


――ドキッ!!


サングラスで表情がわかりにくいし、口もとだけが微妙に上がっていて、余計に怖い。


「いえ……違いまぁす。ちなみに、ココにいる全員違いますから」


なんて言ってみたけど、なぜかもうバレバレ。


「コイツだな……。ったくおかしいと思ったんだ。絹川が……こんな年増オンナに走るなんて」


その言葉に、香純さんのヤンキー魂がまた復活した。




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