恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「ナイス、香純さん。さっすが元、レディース総長。

じゃ、オレも本気でいこーか」


当麻くんは、男たちに取り押さえられてたのに、いとも簡単にその手を振り払い


ヒョイッと起き上がると、あっという間に3人ぐらいを殴りたおしてしまった。


けど、やっぱりちょっとフラついていて、もう息があがってるしすごく辛そうに見えた。


「当麻くんっ……ムリしないで」


「おうよ、わかってるって。けどな、さやに手ぇあげたコイツだけは……絶対に許さねぇ」


そう言って当麻くんは近くに転がっていた木材を、手に取った。


サングラス男は身構え、残り数人の仲間たちは当麻くんがどう出るのかを伺っている。


当麻くん、ダメだよ。


いくらなんでも……そんなので殴ったら、素手だって相手をやっつけちゃいそうなのに、大変なコトになるよ?


「おい、鶴。コレ持ってろ」


……えっ?


当麻くんは鶴くんに木材を投げつけると、ニヤリと笑った。






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