恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
「なんかさ、キララってちょっと好みがおかしいらしい」


「アハハ……当麻くん、そんな直球で」


「あのストラップ、1学期の初めに学校の友達にやったんだと。初めは気遣ってみんなつけてくれてたらしーんだけど?

クラスのヤツが『キララ、趣味悪い!』って言ったのをきっかけに、みんな『ホントはつけたくなかった』って言い出してさ」


「そうなんだ……」


まぁ……『コレいいよ!』て言われても、イマイチっていうモノって、結構あるからね。


「もぉそっから、身の周りのモンだとかカバンとか、全部からかわれるよーんなって、自信なくなったみてぇ」


「……それで学校行かなくなっちゃったんだ?」


だから当麻くんが『その服似合わねぇ』って言った時、いきなり泣きだしたんだね……。


「『オレも、中学ん時他の学校のヤツらとばっかつるんでたしな。別に学校のダチにこだわる必要ナイんじゃねーの?って話したわけ。

ダチが欲しいならオレがなってやんよ?』ってな」


「ふぅん……。だから、キララちゃんが懐いてきたんだね」


心細い時にそういう風に言われたら、好きになっちゃうかも。


「で、『友達になるなら、ストラップつけて欲しい』って言われて、つけた」


「そうだったんだ。言ってくれたらよかったのに」


それなら余計な心配しなくてすんだのにな。



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