らぶっ!ゆるかわ男子


「なんで真里笑ってるの?」

「いや、だって華衣ったら…ぷ」

「い、言うなら後で私がいなくなったら言って!!」

「えー気になるじゃんっ」



映画をみたときに私の隣だった真里。

絶対気づいてるから笑うんだ。



これも全部…煌くんの所為。



「ごめんね」

「え…」

「肩。オレ寝てたでしょ」


そう。

内容を全然思い出せないのは煌くんが途中で寝ちゃって、私の肩に寄り掛かってきたから。


心臓跳ねたもん。

煌くんは私の気持ちを知ってて私で遊んでるのかとか疑ったくらい。


「重たかったでしょ?」

「うっ…ううん!全然平気っ」

「ホント、ごめんね」



キュンきたーっ!!!!
ハートを弓で射ぬかれた気分だったよ。


黒目がちの大きな瞳に見つめられて謝られたら、許すしかないよね。


ゆうちゃんも今の会話でイロイロと分かったみたいだし。



「映画、面白くなかった?」

「ううん。良かったよ。今日は何となく眠気に勝てなかっただけ」


何だ、その可愛らしい理由は!!

そこら辺の女の子より可愛いよ!!


く…悔しい。
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