らぶっ!ゆるかわ男子
ポテトを次々と口に運ぶ煌くんをチラリと遠慮がちに見た。
そこでバッチリと目が合った。
…盗み見したつもりだったのに。
「食べる?」
「へっ!?」
「はい。あーん」
ちょっ…ちょちょちょっと!!
待った待った。何だ!?この展開!!
ポテトを二、三本摘んで私の口元に持ってくる煌くんは何にも考えてなさそうな顔。
どうしたらいい!?
断る!?食べる!?
あたふたして、向かい側にいる二人に助けを求めた。
…………笑ってる場合じゃないんだってば!!
『食べちゃえ』
え"……。
『絶好のチャンスだよっ』
えぇ〜っ!
面白がってるよね!絶対に!
好きな人にやられてみなよっ。めちゃくちゃ恥ずかしいんだからっ。
「いらないの?」
煌くんの大きな瞳に見つめられて、私は考えるのを止めた。
絶好のチャンス。そうだよね…こんなこと滅多にないと思うし。
でも………。