らぶっ!ゆるかわ男子
「〜〜〜〜…っ」
―――パク。
気づいたら煌くんの手元にあったポテトを加えていた。
考えるよりも先に、本能で動いてしまった…らしい。
恥ずかしい!!
真っ赤だよ。多分、いや絶対に。耳まで熱いのがよくわかるもん。林檎みたくなってるはず。
「あ、りがと…」
「どーいたしまして」
煌くんの笑顔を見た途端、プシューと頭の中がショートした。
何にも考えられなくて、でも幸せでいっぱいで。
「華衣ー?」
「おーい。大丈夫?」
「……だいじょぶ、じゃない」
「難易度が高すぎたね」
「何の話?」
「ううん。何でもないよー煌くんは気にしないで」
小さな恋に、未来が見えた気がしたの。
まだ届きそうにない扉の先に、光が少し、差し込んだ。