らぶっ!ゆるかわ男子
「華衣はやることあるでしょ?」
「や、やること?」
オロオロしながら考えるとゆうちゃんが耳元で囁いた。
「煌くんのこと。"咲月"って呼ぶ宿題を私たちが与えます」
一瞬にして私の体は固まったと思う。
ゆうちゃんも真里も、祐吾くんも拓哉くんも。ニヤニヤして私をからかって楽しんでるってすぐに分かった。
酷いっ!!
それの為だけに私を置いてけぼりするだなんて!
余計に緊張して喋れなくなるよっ。
「じゃあな咲月。後は任せたぞ」
「りょーかい」
煌くんは四人を送り出してたからリビングに立ち尽くす私の前に立った。
男の子と同じ高さの目線で目が合うのって不思議な感じ。
いつも見上げるばかりだから。
って!!
そんなこと思ってる場合じゃないよ!
どうするの、これ!
二人きりにされちゃったよ!?