らぶっ!ゆるかわ男子
「とりあえず、座ろっか」
「……うん」
さっきまで座っていた所に座ると、煌くんも元の場所に座った。
屈んで座る体制に入った時に不意に目に入った服から見えた煌くんの鎖骨。
…不本意ながらも見とれてしまったよ。
男の人の鎖骨ってあんなにエロいの?セクシーすぎる…。
そういや初めてだな…。
皆のもそうだけど、煌くんの私服を見たの、初めて。
ってまた変なこと考えてた。
「ねぇ」
「えっ…?」
「何がそんなに抵抗あるの?」
え?て、抵抗?
あ、名前のこと?
突然、本題みたく入って少し目が泳いだ。
主語がなくて分からないけど、多分、名前を呼ぶことに対してってことだよね?
「オレ、自分の名前嫌いだったんだ」
「……嫌い…?」
「そう、大嫌いだった」
ニコッと微笑んだ表情からは全然そんな風には見えなかった。
むしろ、好きだと言ってるみたい。