らぶっ!ゆるかわ男子
四人に弄られながら私は煌くんを見た。
今日はいつになく眠たそう。余計に可愛く見える。
目がトロンとしてるのとか胸にずっきゅんってくる。
もう私の心臓はキュンキュンじゃ収まらなくなってるのかも。
「咲月の名前、呼んでみ?本当かどうか確かめなきゃな」
「祐吾くん信じてくれないの!?」
「信じるけどさ、俺らの前でも呼べるか、ね」
……違うよね?今、心が読めた気がする。
ただ単に呼ばせたいだけだよね?
「咲月、ちょっと来て」
祐吾くんに言われてブレザーのポケットに手を突っ込んだままトコトコ近づいてきた煌くん。
今の歩き方マジ鼻血もん…!
「さっ!呼んでみよーう」
真里、ゆうちゃん、祐吾くん、拓哉くんがキラキラと目を輝かせているのとは裏腹に、私は煌くんを前にして物おじしてしまった。
か、身体が思うように動かないし、呼吸も上手くできないっ…!