らぶっ!ゆるかわ男子


「華衣ちゃん?」

「うぁ…っ……つ」


変な声でたーーーっ!!
恥ずかしい!消えちゃいたい!



多分だけど今の私の声を聞いて煌くんは顔を背けた。

小刻みに震える煌くんの身体が笑っていると語った。


くっそう…。でも煌くんもいけないんだからね!

私をこんなふうにしたのも全部全部煌くんなんだから。


「――――!!」


いきなり手を捕まれてビクッとした。


その反応にまた吹き出す煌くん。


「もぅっ!!笑わな…い……で…」


怒ったつもりだったのに。

怒って手を振り払おうとしたのに、私は出来なかった。



煌くんが、私を見て微笑んでくるんだもん。



たったそれだけで私の意志は砕かれちゃうの。
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