らぶっ!ゆるかわ男子


ゆうちゃんと真里は私の肩に腕を乗せてニッと笑った。


「まさかっ!変なわけないじゃん。華衣らしくていいよっ」

「可愛いの取ったら華衣が華衣じゃなくなるもん!わざわざ自分を変えようとしなくてもいいんだからね」

「…ゆうちゃん、真里…」


じわじわと沸き上がってくる熱に涙が出そうになる。


やっぱ、ゆうちゃんと真里は掛け替えのない大事な友達だな。

欲しい言葉を二人は優しく言ってくれるの。


「ほらっ!そろそろ映画始まるから行こっか」

「だね。楽しみーっ。ずっと見たかったんだよね」

「私この女優好きなんだー」


今日見る映画のパンフレットを見ながら映画館に向かう。


ストーリーの話とか女優や俳優の話をしてるなか、私はある人に目が止まった。



「華衣どうしたの?」

「……あれ、煌くん?」

「え?あーそうだね」


真里が私が立ち止まったのに気づいて、ゆうちゃんが煌くんがいるのに気づいた。


……やば。

ドキドキする。
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