らぶっ!ゆるかわ男子


「ねぇ拓哉」

「んー?」

「二年前、拓哉が私に言ったこと覚えてる?」

「二年前?」



我ながら自分からこんな話題を引っ張り出すのもどうかと思ったけど、そろそろ私の気持ちも爆発寸前なんだ。


「私に"自信がついたら告白する"って宣言したの覚えてないの?」

「あー……あったな。そんなこと言った言った」

「………もう…告白した?」



君の答えで私は決めるよ。

したなら潔く諦めよう。
してないならまだ私にも見込みがあると思ってもいいよね?



「俺、一回裕子に振られたじゃん」

「…え、」


答えが出たんじゃなくて、何故か自分の話をしだした君に呆気を取られた。



「かなーり落ち込んだんだ」

「………」

「入学してちょっとしてから見かけた裕子に一目惚れ。想わない日はなかった。何にも知らないけど大好きだった」

「……たく」

「だからこそ"ごめんなさい"だけで済まされた時、落ち込んですげームカついた」
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