らぶっ!ゆるかわ男子


「拓哉と同じだよ。ずっと好きだったんだから。ずっと不安だったんだから。……今、こうして二人でいるのも幸せすぎて、いっぱいいっぱいなの」



そっと君の手を取った。

そのまま冷え切った君の手を自分の頬に擦り寄せた。


すると君の反対の手が私の腰に伸びてきてゆっくりと君の方に引き寄せられ、抱きしめられた。


初めての感覚に心臓が飛び出そうになるほど、ドキドキする。



「嘘じゃねぇ?」

「何が…?」

「俺のこと……好きだって…」


君らしくないか弱い声。

どうしようもないくらい愛しく思えた。


「…大好き。拓哉が好きだよ」



抱きしめる力が強まって、私も君の背中に手を回した。


何度も何度も呪文を唱えるように「好き」と繰り返した。
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