らぶっ!ゆるかわ男子


小さな幸せに浸っていると煌くんがトコトコとこっちに歩いてきた。


……ホントに犬みたい。

キュンってします!


男の子がトコトコ歩いてくるのが似合うなんてきっと煌くんくらい?



「な何してるの?こんな所で」


わわわっ!噛んじゃった!

煌くんは気づいてない、というか気にしてない。

けど私の後ろにいるゆうちゃんと真里がクスクス笑ってる…!

何だよ、もう!


「オレ、映画見に来たの」

「嘘。一緒一緒!私たちもこれから映画見るんだ」

「何見るの?」


右肩からゆうちゃん、左肩から真里の顔が出て話に交ざる。


煌くんは「んーと」と悩んでから「あ」と思い出したように指を指した。


え?何?



「それ、見るよ」


そうニコッと微笑む煌くんに私はノックアウト。


癒される。それを通り越してキュンよりもドキドキした。


あー…駄目だ。
心臓が持ちそうにないよ。

ドキドキし過ぎて破裂しちゃう。
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