らぶっ!ゆるかわ男子
「宮下さんたちとおんなじヤツだね」
煌くんが指指した先にはゆうちゃんが持っていた映画のパンフレット。
これ…ラブストーリーだよ?超感動するヤツだよ?
煌くんが見るの!?
「以外だわー…煌くんて恋愛もの見るんだね」
「んね…」
ゆうちゃんが目を丸くして言って、私も呆気に取られた。
「オレ、結構いろんなの見るよ。アクションとか恋愛とか、ジャンル問わずに見るかな」
学校でこんなに話している煌くんは見たことなくて、ビックリしたけど嬉しかった。
ずっとずっと、挨拶だけじゃなくて、一言二人交わすだけじゃなくて、ちゃんと話したいと思ってたの。
いつの間にか気づいたら好きになっていた私の心。
なかなか上手に話せないことが多かったけど、今は目を見て普通に話せてる。
こんなにも小さいことが私には嬉しいんだ。
「ね、席どこ?近いかな?」
真里がワクワク興奮しながら煌くんに尋ねる。
私も思わず息を飲んだ。