弟と私の関係-番外編-
「すご…マジック?」
真顔で言う玲緒に、思わずふきだす。
「そんなわけねぇーじゃん。さっきそこで拾ったの」
そう言うとさらさらさらっと、文字を書いた。
“玲緒・陽琉 LOVE 玲緒が大好きだー!”
我ながら傑作!(笑)
書き終わってから玲緒をちらっと見ると、顔を真っ赤にしていた。
こんなんで顔真っ赤って。
ニヤニヤしていると、俺の手からペンをとって何かを書き始めた。
“私も、陽琉が大好き!ずっとずっと大好き!”
そう書いて俺にペンを戻す、と
ガタンと
ジェットコースターが出発した。
「うわ!び、ビックリした」
「だな、玲緒しっかりつかまっとけよ?」
「う、うん」
頷いて掴んだのは、前の掴む所じゃなくて俺の腕だった。