弟と私の関係-番外編-
「もう止めて」
「……分かった。我慢する」
陽琉はすくっとたって、私も立たせてくれた。
「ありがと。早く行かないと間に合わないよ?次音楽でしょ」
「うん。でも玲緒と離れたくない…」
「何言ってんの。家一緒じゃん」
「うん。でも今離れたくない…」
…今日の陽琉絶対変。
いつもはこんなに甘えて来ないし。
どうしたんだろう?
「陽琉…何かあった?」
そう聞くと、陽琉の体がビクッとした。
やっぱなんかあったんだ……
「私に話せることなら、話して?」
「……玲緒引かない?」
「引かないよ」
陽琉の手をギュッと握った。