弟と私の関係-番外編-




「あーいや」



「何?私に言えないこと?」



「いや……」



うん、言えない。



流石に、玲緒を襲いそうだからだなんて。



口が裂けても言えねぇ。



「そーか、陽琉は私に隠し事をするんだね」



「そうじゃないけど」



「けど?」



うっ……



なんかこれじゃ、弟とお姉ちゃんみたい。



「何でもねーよ」



「そぅ…」



ため息をついて、俯いてしまった玲緒。



これはやばかったかな?



一応心配してくれてたわけだし。



「ごめん。でも本当になんでもないから」
< 35 / 66 >

この作品をシェア

pagetop