弟と私の関係-番外編-
陽琉…今の人は誰?
私には言えないような人?
ねぇ陽琉……私。
------それから一週間
今日は私の誕生日。
でも陽琉からの連絡はない。
やっぱ、もうだめなのかな?
「陽琉のバカ」
小さく呟いた時、チャイムが鳴った。
「はーい」
確認せずにあけると、そこには陽琉がいた。
「玲緒、ちょっと行きたいところあるから今から付き合ってくれない?」
「えッ?うん」
今から行きたいところ?
もう8時だけど……
「何処に行くの?」
「それは着いてからのお楽しみ」
“さーどうぞ”と言って、陽琉は車のドアを開けてくれた。