弟と私の関係-番外編-



陽琉…今の人は誰?



私には言えないような人?



ねぇ陽琉……私。



------それから一週間



今日は私の誕生日。



でも陽琉からの連絡はない。



やっぱ、もうだめなのかな?



「陽琉のバカ」



小さく呟いた時、チャイムが鳴った。



「はーい」



確認せずにあけると、そこには陽琉がいた。



「玲緒、ちょっと行きたいところあるから今から付き合ってくれない?」



「えッ?うん」



今から行きたいところ?



もう8時だけど……



「何処に行くの?」



「それは着いてからのお楽しみ」



“さーどうぞ”と言って、陽琉は車のドアを開けてくれた。
< 43 / 66 >

この作品をシェア

pagetop