メイドの彼氏はお坊ちゃま!?
-家


「で…?」

「今日は11月27日です。」

「で?」

「今日は何の日でしょう。」


知るわけ無いでしょ?!


「さぁ。」

「今日は俺の誕生日。」

「ふーん。」


優の―――……………はぁあ?!


「え! 私…なんも用意してないし!!」

「そっちじゃない。」

「え?」


な…何???


「俺は、今日で17だ。」

「うん。」

「俺が18になるまで後1年だ。」

「うん。」

「で…俺には婚約者がいる。」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――…。

え?


「この前言ってた俺の好きな奴…今じゃ元好きな奴だけど…。
婚約者なんだよ。」

「なっ優…じゃあ…なんで私…。」


遊び?


「最後まで聞けよ。」


遊び…。


「でも俺は「最低!!! 私は遊びなの?!」

「は?! 違げーし!」


パニック。


「意味分かんない!!」

「華!!」


次の瞬間、私は優の腕の中に。


「落ち着け。」


優の息が耳に掛かってくすぐったい。

私は、コクンッと頷く。
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