アタシ×キミ
「ねえ、早く。」
すると、その男はふらっと
あたしの方に寄ってきた。
「えっ...何!?」
気づいた時には、床に
降りてたはずのあたしは
またベッドの上に座ってた。
目の前には頭の狂った
ひとりの男。
「もしかて..初めて?」
また鼻で笑う。
「うるさい。そんな冗談、
いい加減にしてよね。
もっとまともなお礼が
あるでしよっ、普通。」
「そっか~、初めてなんだ。」
「うるさいってば!
早くどいてよ!変態!」
早くどいてくれなきゃ
あんたの事殴りそうなの!
そんな事をイライラしている
頭で考えていた。
「俺が教えてやるよ。
お前の1番は全部俺だ。」
「えっ..なにっ...チュッ!」
その瞬間、
あたしの口は塞がれた。
ただ、当たっただけだけど。
そんなキスは慣れてる。
お父さんとか愛犬とかね。
「ちょっ..ふざけ..んッ!」
ふざけないで!と
言おうとした瞬間、
今まで感じた事のない
感じが体を駆け巡った。
「んッ..っつ..あ.ん....」