イジワルな年下彼氏
伊咲さんは俺の質問に素直に首を縦に振った。
「でもっ彼女…いるでしょ?」
「は??……あぁ今日の?あれね、彼女じゃないよ」
俺の言葉を聞いて 伊咲さんはここに来て初めて顔をあげた。
そして一瞬ビックリしたような顔をしたがすぐに真っ赤になった。
「だって俺、伊咲さん 大好きだもん」
そう言って、いつパイプ椅子から立ったか分からない伊咲さんを強く抱きしめた。
「…桐生くん」
名前を呼ばれて頭を撫でられた。