蒲公英
あかりの手料理を食べさせられたのも確かあのときだった。
春日とふたりでキッチンにこもっていたあかりが喜々として奇妙な物体をリビングに並べていた。
「ごめんね。気づいたらなんでかこんなことに…」
さすがの春日も困惑顔だ。
「あかり!お前は絶対手をだすなって言っただろ!?」
「だってやってもらってばっかりじゃ悪いじゃない」
「お前がつくる方がよっぽど悪いわ!」
いち早く気づいた大樹があかりと怒鳴りあう。
仕方ないのでみんな渋々口をつけたが、誰も一口以上食べることはできなかった。
春日がつくった料理を細々と分け合う僕らにあかりはしょんぼりしながらあやまり、食をねだっていた。
やはり自分でも食べることはできなかったらしい。
春日とふたりでキッチンにこもっていたあかりが喜々として奇妙な物体をリビングに並べていた。
「ごめんね。気づいたらなんでかこんなことに…」
さすがの春日も困惑顔だ。
「あかり!お前は絶対手をだすなって言っただろ!?」
「だってやってもらってばっかりじゃ悪いじゃない」
「お前がつくる方がよっぽど悪いわ!」
いち早く気づいた大樹があかりと怒鳴りあう。
仕方ないのでみんな渋々口をつけたが、誰も一口以上食べることはできなかった。
春日がつくった料理を細々と分け合う僕らにあかりはしょんぼりしながらあやまり、食をねだっていた。
やはり自分でも食べることはできなかったらしい。