蒲公英
「私、湧己にありがとうって言おうと思って」
「え?なんで?」
「沙羅と出会わせてくれたから」
パンっと火花が弾ける。
「私、沙羅と会って、みんなと仲良くなれて、きっと世界が変わった。それがすごくうれしいの」
夜空に咲いては散りゆく花火が、見つめる稀沙の瞳を鮮やかに彩っていく。
「稀沙に声をかけたのは沙羅だろ?俺はなにもしてないよ」
「でも、きっかけは湧己でしょ?」
「え?」
「沙羅が言ってた。いつもひとりだった私をずっと気にかけてくれてたのは湧己だって。だから私も気になったんだって」
だからありがとうと稀沙は言った。
「私はなにがあっても沙羅の味方だよ」
ふと視線をそらせば沙羅がこちらを見て微笑んでいた。
最後の花火。
あのときのふたりの笑顔が、本当に綺麗だと思ったんだ。
「え?なんで?」
「沙羅と出会わせてくれたから」
パンっと火花が弾ける。
「私、沙羅と会って、みんなと仲良くなれて、きっと世界が変わった。それがすごくうれしいの」
夜空に咲いては散りゆく花火が、見つめる稀沙の瞳を鮮やかに彩っていく。
「稀沙に声をかけたのは沙羅だろ?俺はなにもしてないよ」
「でも、きっかけは湧己でしょ?」
「え?」
「沙羅が言ってた。いつもひとりだった私をずっと気にかけてくれてたのは湧己だって。だから私も気になったんだって」
だからありがとうと稀沙は言った。
「私はなにがあっても沙羅の味方だよ」
ふと視線をそらせば沙羅がこちらを見て微笑んでいた。
最後の花火。
あのときのふたりの笑顔が、本当に綺麗だと思ったんだ。