檸檬色
「…あんたこの2年間何してたの?」
『え?…部活と勉強?』
「うわっ!!何そのつまんない感じ!!」
呆れたようにこっちを見てくる真美。
「まぁ…教室に行けば会えるわよ。」
『えー。』
「えー…じゃないわよ!!」
何故か真美に怒られるあたし。
いきなり怒られ、あたしは少し戸惑った。
「男に何回も告られてんのに彼氏出来ないし…。王子も知らないし…。いい加減男に興味を持ちなさい!!」
『えー…いやー…。だって興味無いものは興味ないし…。』
「ふんっ!!ちょこちょこ遊びに行ってやろうと思ったけどやめた!!せいぜい、G組でその根性叩き直されることね!!そして苦しめッ!!」
そう捨て台詞を吐いて真美は手を振りながら新しいクラスにいってしまった。
ちょっ、あんた…苦しめって…。
なんでそんな言葉出てきたの…。
いや、てか初めてだよ。
親友に苦しめとか言われたの…。
あたしもここに居てもしょうがないし、諦めて不安が募るG組へ向かった。