私と君と王子様
昔は正直いってプレゼントなんて、欲しい物を聞いて買ってやればいいと思ってた。


でも心春には、そうもいかないんだよな。


なんか分かんないけど、大切にしなきゃいけないって、思うんだよ。


「どうすればいいんだよ!?」


「あれ?お前、なんか悩みでもあんのか?」


そう答えたのは、俺より2つ年上の兄貴、だった。


「あのさぁ・・・誕生日プレゼント・・・悩んでるんだよ」


「誕生日プレゼント!?お前が?どうして急にそんな事?」



< 53 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop