私と君と王子様
そんな顔されたら、お前の事もっとほっとけねぇし、もっと好きになるだろうが。


俺は、ベンチに座っている心春を抱きしめた。


「や、やめてよ・・・こんな所で、グスッ、恥ずかしいよぉ、離してぇ」


抱きしめる力を強くする。


「お前が急に帰るから悪いんだろ?心配すんだろうが」


心春の抵抗する力はしだいに弱まってきた。
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