背中合わせの恋
これから通う事になる高校に着いた。
あたし達と同級生の子達。
やたらと皆スカートが長い。
入学式だからか?!
…だっさ。
「美穂子〜。あたしら目立ってね?」
「そんぐらいじゃなきゃ!目立ってなんぼっしょ?」
「そうやね〜(笑)あ、あの子タイプ」
あたしは早速タイプの男の子を見つけた。
その男の子はあたし達の方を見ると、一緒に来ているらしい友達に耳打ちをしていた。
「ん…格好いいけど感じ悪くね?」
「なんやろね〜。」
あたし達がその男の子の方に近寄ると、目を反らし校舎の中に入っていった。
「チキン野郎がっ!」
美穂子は短気だ。
ちょっとした事でも、びっくりするくらいキレたりする。