キミがいた場所
告白
『おはよ、早紀』
早紀はニコッと笑ってブイサインをつくって見せた。


三原 早紀。 14歳。
早紀と僕は、保育園からの幼なじみだ。


僕は高野 雄太。

早紀は僕のことを雄ちゃんと呼ぶ。
それは昔と変わっていない。


『おはよ、雄ちゃん』

『雄ちゃん……?』
僕は早紀と一緒に学校に行きながら、可愛らしく笑う早紀の顔をボーっと見ていた。


『ん……?』
僕は急に恥ずかしくなって、下を見た。

『何かついてる?』
早紀は顔をさすりながら首をかしげた。


『何も』
僕は赤面になった。

『変なのー、雄ちゃん』赤面になった僕をみて早紀はクスッと笑った。
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