キミがいた場所
『おはよ、早紀』
いつも通り早紀は笑顔でブイサインをした。

行く途中、早紀はこんな事を僕に聞いた。

『ねぇ、雄ちゃん将来の夢ってある?』

『分かんない早紀は?』

早紀は僕を見てニコッと笑った。
『看護師』

『早紀らしいな』
僕は素直にそう思った。
『でも…』
『でも?』

『本当の夢は雄ちゃんのお嫁さん』
早紀は恥ずかしそうに、言った。

『喜んでなるよ、早紀』今度は、僕が早紀にブイサインをした。
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