キミがいた場所
僕は早紀が見せる笑顔が大好きだった。


昼休みになると早紀は、すぐに僕のもとに来た。
僕は早紀を中庭に連れて行った。


『話があるんだ』

早紀は僕の真面目な顔を見てキョトンとしている。

『俺、早紀が……すっ』
『早紀も……』
僕はびっくりした。


『えっ?』
早紀は僕にブイサインをつくって笑った。


僕は早紀を抱きしめた。
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