君と始めよう!!☆
「アナタこそストーカー
なんじゃない?
ゆうまくんの表情見てみたら?
うざったいって顔してるじゃん。
それに!!
ゆうまくんの彼女は私!!
ゆうまくんのこと
1番好きなのも
1番思ってるのも私だもん!!
アナタなんかに
ゆうまくんは絶対に渡さない!」
私は怒りに任せて
言ったから息が苦しく、
肩で息をしている。
ぎゅうって後ろから
抱きしめられた。
ゆうまくんは私の耳元で
呟いた。
「…杏……めっちゃ嬉しい…!」
その言葉で私は安堵したのか
急に涙が零れた。
向きを変えて
ゆうまくんに抱き着く。
「そーゆーことだから。」
ゆうまくんは汐崎さんに
冷たく言い放つ。
「ふーん。
でもいいや
絶対に諦めないから。」
その言葉がやけに
恐かった。
バタン――
ドアが音をたてて閉まった。
私は腰が抜けてしまい
その場に座ってしまった。