君と始めよう!!☆
バンド仲間っ☆
2日後―
学校が始まって、
いつものようにすずちゃんと
登校していた。
「ちょっと!!」
振り返るとそこには
汐崎さんが立っていた。
「なんかご用ですか??」
なんで汐崎さんが?
「アンタ、ゆうまくんに
馴れ馴れしいんだよっ!!
何、人の彼氏に色目使ってんだよ!
キモいんだよっ!!
さっさとゆうまくんの前から
消・え・ろっ!!」
この前聞いた声とは全然違う
すっごく低くて、それが
地声だとわかるのに時間は
掛からなかった。
すっごい言われようだなー
ってか、汐崎さんって
妄想とか勘違いとか激しすぎっ!
そんなことを思っていると
すずちゃんが汐崎さんと
言い合いをしていた。
「アンタ、ゆうまのファンクラブの会長でしょ?
彼女だのなんだのって
勘違い激しすぎなんだよっ!!」
わー!!
すずちゃんがキレたーっっ
すずちゃんが本当にキレると
真面目に怖い…
今はそんなに
まぢギレじゃないけど
このままだと…。
でもその心配は消え失せた。
汐崎さんがすずちゃんの
気迫に負けて、そそくさと
学校の方に走って行った。
去り際に汐崎さんは、
「いい気になんなよ?ブスっ!」
と悪態をついて去って行った。
それにしても…
汐崎さんってゆうまくんの
ファンクラブ会長だったんだ。
初めて知ったなー…